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増床工事について
院長挨拶
2021年7月、一年をかけて行われた増築工事を終えて、新棟を無事オープンすることができました。工事期間中の騒音や駐車場不足に対し、皆さまにご理解とご協力を頂けましたことを、心より感謝申し上げます。
増築部分は2階のリハビリテーション
スペースを拡充し、3階・4階の病棟はそれぞれ18床を増床して病棟の拡張を行い、全床118床の地域包括ケア病棟となりました。
現在入院患者の多くは高齢者で、80歳以上の方も骨折等の手術治療を受けています。歳を重ねるごとに複数の疾患を有することとなり、入院の原因となった疾患だけではなく、基礎疾患の治療や、廃用の進行に対するリハビリテーションを必要とするため、入院期間が長期化する傾向にあります。
そのため受け入れ可能な空床が無く、救急患者をお断りすることがありました。
今回36床を増床したことと、リハビリテーションの拡充により、今まで以上に自宅、あるいは元の施設に患者さまをお戻しすることが可能となります。もちろん、当院だけで完結できないことも多々あり、高度医療や専門医療、在宅復帰が難しい患者さまには、地域連携の推進を図らねばならないことは従前と変わりません。医療機関や介護施設との密な連携を取れるよう、これからも新たな体制づくりに取り組んでいく所存です。
病院を挙げて、当院の理念である『地域のホームホスピタル』の実現に向け、職員一同、更なる努力を重ねてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
リハビリテーションの機能拡充
新リハビリテーション室は2階東南の角に位置し、午前中から明るい陽射しが入り、患者さまの機能回復に向けた、まさにリハビリテーションを行うにふさわしい環境と言えます。現在のリハビリテーション室よりも約1.5倍拡大した約177.75㎡となり、スタッフも増員してリハビリテーション体制を強化しています。
リハビリテーション科では、骨折・関節疾患などの整形疾患から、外科手術や内科疾患で体力が低下してしまった方まで幅広く対象としています。入院患者さまには救急病院という特徴を活かして、入院後早期から全身状態を管理しながらリハビリテーションを開始しています。
また、従来から行われている外来でのリハビリテーションも引き続き積極的に行うと共に、当院入院患者さまを中心とした、退院後の自宅生活に不安のある方への、短期集中的な訪問リハビリテーションも提供しています。
永続的な在宅生活が叶いますよう、入院から退院後の生活まで一貫して支援し、住み慣れた環境で安心した日々が送れるよう、専属のスタッフが真心を込めてサポートさせていただきます。
これからの右田病院
全床地域包括ケア病床
右田病院では出来る限り落ち着いた療養生活を送っていただけるよう、すべての病床を「地域包括ケア病床」として、治療からリハビリテーションまで首尾一貫した体制を整え、従前の生活へお戻しできるような取り組みを行っています。
新棟のご案内
このたび3階・4階の病棟を合わせて36床を増床しました。
1階の駐車場は、災害時に屋根付きの医療救護所としての活用が出来ます。2階はリハビリテーション室を広げて機能の拡充を図り、また同じく2階にさまざまな研修や会議が開けるような大会議室を設置しています。
次世代に向けての医療体制
右田病院は、1919年の創設以来、戦前戦後を通して地域の
外傷治療を主体に今日まで地域医療に携わってきました。高齢社会となった今日においては、外傷治療だけではなく、合併症への対応が必要となっています。そのため診療科の垣根を超えた相互協力を実現するべく、院内体制の整備に尽力しています
在宅後方支援の拡充
「東京都指定二次救急医療機関」の医療体制により、在宅診療の
バックアップを強化しています。常日頃からの地域連携により、患者情報の共有に努め、個々の診療情報をストックし、適正な診療方針を心掛けています。更に、今後はレスパイト入院の受入れも拡充することで、在宅診療に関わる関係者の生活負担の軽減にも寄与してまいります。
次世代型の地域のホームホスピタル
理念として掲げてきた「地域のかかりつけ」機能を有する医療機関として、救急と入院の両機能を果たすために、適正な入院期間を実現する必要があります。右田病院は「在宅療養支援病院」として在宅診療も手掛けており、今後はますますその機能を拡充する方針で、退院支援の円滑化に寄与してまいります。
新興感染症への対応
今日におけるCOVID-19パンデミックに限らず、増床分の一部活用により、病棟内に感染症への対応が可能なゾーニングを実施し、平時は救急、緊急時は感染や災害対策用の病床を確保します。