呼吸器外科
呼吸器外科
特定健診、肺がん検診、職域検診など胸部X線写真で異常陰影を指摘され、精密検査を要する方々。初診の60~70%は紹介患者さま。 その他肺嚢胞性疾患(自然気胸など)の診断・治療。 初診当日に肺CTなどで呼吸器疾患の有無、特に腫瘍病変の鑑別診断を行っています。
悪性疾患(肺がんなど)は内視鏡診断から手術・抗癌剤治療まで一貫した診療を心がけ、手術不能例の多い肺癌患者さまは組織生検から癌ドライバー遺伝子変異の有無を検査して分子標的薬、免疫療法薬の適応など今日の最新治療指針を説明しています。また、八王子市内の中核病院と連携して放射線治療・放射線抗癌剤併用治療を必要としている患者様を紹介しています。
こんな症状に悩んでいませんか
- 咳や痰、痰に血が混じっている
- 発熱、息苦しさ
- 動悸、胸痛
診療を行っている主な症例
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悪性疾患(肺がんなど)
-
その他肺嚢胞性疾患(自然気胸など)
変更のある場合がありますので、代表電話番号(042-622-5155)までご連絡の上、ご確認ください。
*は女性医師です。
担当医紹介
名前 : |
平良 修 |
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出身校 : |
東京医科大学医学部卒業 東京医科大学博士号取得修了 |
専門 : |
呼吸器外科 |
取得資格 : |
日本外科学会認定医 日本医師会認定産業医 |
所属会 : |
日本外科学会 日本呼吸器外科学会 日本肺癌学会 日本胸部外科学会、 日本呼吸器学会 日本呼吸器内視鏡学会 日本産業医学会 |
肺がんについて(クリックすると詳細が表示されます)
肺がん1998年から死亡率第1位です。毎年厚生労働省から発表される我が国の人口動態統計によれば令和元年(2019年)の年間死亡者数は1108334人、そのうち336468人が「がん」で死亡しています注1)、3人に一人が「がん」で亡くなっていることになります。
国立がん研究センターがん統計注2)よれば2019年がん死亡数は男性が220339人、女性は156086人、がん罹患数の1位は大腸、2位は胃、3位は肺です。性別では男性は前立腺、胃、大腸、肺の順、女性は乳房、大腸、肺の順になります。がん死亡数の順位(2019年)は男性が肺、大腸、女性は大腸、肺の順になります。肺がんと診断される数は2018年122825例で男性は82046例、女性は40777例、臓器別で肺がん死亡数(2019年)は75394人、男性53338人、女性22056人です。男性に多い疾患ですが単純計算で4~5人に一人が肺がんで亡くなっています。肺がん罹患数と死亡数に開きは小さく、難治性がんと言われる理由はここに表れています。肺がん検診からみた肺がんの年齢別罹患数はやや古いデータですが1年間の罹患率(人口10万人あたり)は、男性40歳代、50歳代、60歳代、70歳代でそれぞれ15.1,53.3,169.7,452.2,女性40歳代、50歳代、60歳代、70歳代でそれぞれ8.6、24.5、56.4、109.2であり(2000年推計値)、年齢と共に増加します。
早期発見・早期治療はどの癌も同じですが肺癌は発見時に進行癌が多く、男性、高齢者に偏りがあり退職年齢の時期から多くなります。退職後のがん検診が大切になります。
八王子市では平成元年から肺がん検診を行い、肺がん検診ガイドライン注3)に従って二重読影、比較読影を行い、一次医療機関で指摘できない無症状の肺がんを毎年10~10数件発見しています。検診者は女性が多いためか非喫煙女性肺がんも発見、増加しています。
当院は肺がん検診の二次精密検査施設で無症状の肺癌患者が発見された場合は診断から治療指針まで時間をかけ説明しています。近親者に肺がん患者がいて心配な人、ハイリスクの人は肺低線量CT検診を勧めます。
【参考文献】
注1) 令和元年(2019年)人口動態統計
注2) 国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)
注3) 有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン 平成18年度 厚生労働省がん助成金 「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」斑 主任研究者 祖父江友孝