100年の歩み100年の歩み |50や在宅復帰支援は、今後の医療の命題であると考え、リハビリテーションを強化するなどの取り組みを始めています。緊急度の高い救急医療を担ってきた職員は、救急病床を確保しながら在宅復帰支援のための地域包括ケア病床に転換することに抵抗を感じている部分がありました。しかし「国の方針で病床の名前が変わるだけ。我々がやるべき医療の本質は変わらない」という右田隆之院長の考えから、右田病院は2018(平成30)年9月、全82床を地域包括ケア病棟に転換して、地域包括ケア病院化に踏み切りました。 100年の歳月を振り返ると、日本の社会は大きく変遷してきました。医療の技術は著しく進歩し、高齢社会に求められる医療も様変わりしつつあります。右田病院も、高齢社会を見据え、求められる医療の提供を心掛け、さらに医療にとどまらず、地域社会の一員としての自覚をもって、次世代へ向けた医療の在り方を経営陣と職員一同で共に考えていかなければなりません。<写真提供>八王子市郷土資料館<主な参考文献>右田興根昇『日記』『島根県青年学校教科書』(社會教育協會 1939年)『人材・島根・県人名鑑』(島根文化社 1938年)『鷗外全集』(岩波書店 1975年)『セピア色の風景〜写真でみる明治・大正・昭和の八王子』(八王子市郷土資料館 1998年)『八王子百年の彩り』(八王子市郷土資料館 2017年)松本常松氏『備忘録』右田満州『備忘録』『山陰朝日新聞』(1928年4月)『八王子事典』(かたくら書店 2001年改訂版)』『八王子の空襲と戦災の記録 総集編』(八王子市郷土資料館 1985年)『南多摩医師会創立60周年記念特集号 南多摩医師会雑誌第8号』(南多摩医師会 1972年)水野堅太郎氏(水野明氏長男)資料『八王子市民春秋録』(市民の新聞社 1963年)『新日本公論』(1980年6月25日版)『日本医籍録』(医学公論社 1951/1954/1956/1959/1964年)『八王子市勢要覧』(八王子市 1950年)『日本医療制度史』(原書房 1978年改訂版)『日本病院会雑誌 Vol.49 No.12 病院の年輪39』(2002年)100周年を記念し病院屋上にて
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